お金の本質は無から有を生むもの
「無から有を生む」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
この言葉は「お金」を知る上で本質的な言葉です。
「お金」には「信用創造」という機能が備わっており、銀行が行えば容認されるものの、一般人が行えば「詐欺」行為と取られかねない機能を持っています。
これは言葉の通り、銀行に関わる一部の人間は甘い蜜を吸い続けた歴史があり、日本という国は特に「お金」の勉強機会がない上、むしろブラックボックス化することで都合よく操作されてしまってさえいます。
ところが冷静に考えてみてください。
お金ほど人間に身近な存在はあるでしょうか。
最も身近な存在である「お金」を勉強することもなく正しく使うことができるでしょうか。
あまりにも身近すぎて、疑問にさえ思わないかもしれませんが、お金ほど強力で危険な武器はありません。
そんな武器を勉強せずに使うことは、自動車の運転を、ハンドルやアクセル、ブレーキの使い方も知らずにやっているようなものです。
自動車がいくら便利であっても、何も知らない状態で運転することほど危険なことはありません。
では「お金」が有する「信用創造」の機能とは何なのでしょうか。
「信用創造」とは
銀行がお金を貸す時に、預金通帳にただ数字を書き入れるだけでお金を作り出すこと
です。
あるAさんが、銀行に100万円を預金したとしましょう。
すると銀行は90万円をBさんに貸し付けすることができます。
Bさんは90万円を銀行に預金しています。
銀行はCさんには80万円を貸し付ます。
すると、元手のAさんの100万円はいつしか大きな金額へと変わっていることに気づくでしょうか。
すべてを辿っていくと100万円しかなかったものが、次々と膨らんでいっていることに気づくでしょうか。
さらに銀行は、貸付時に金利をとっているため、無から有を生み出し続けます。
この仕組みこそが「信用創造」と呼ばれる「お金」の仕組みです。
銀行は、初めの100万円から90万円を引いた、残りの10万円を担保にして貸し付けを行い、ストックされているお金はまず動かないというところで計算されているということになります。
では、この「信用創造」の仕組みが崩壊する瞬間とはいつでしょうか。
想像の通り、預金者が一斉にお金を引き出そうとすると崩壊してしまいます。
それも当然のことで、銀行には預けられているお金の一部しか存在しません。
そのため、インフレーションが発生すれば「預金封鎖」と呼ばれる国家的措置が取られ、支払いの遅延や拒否といった強制的な措置が取られます。
お金はとても奥が深い存在だと感じるのは私だけではないでしょう。
ぜひ早めに勉強しておくことをおススメ致します。